じぶん

2018/06/08 21:43 |じぶん

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「どんなに他人のためを思っても、それが結局自分のためであるということを承知の上で、
 自分を超えたものに自分を働かせてゆきたいと考えているけれど・・・(中略)・・・
 何もかもはぎとっていっていったい自分に何が残るか、おそろしいけれども、ぼくがしている仕事も、
 家族や友人との交わりも、自分の貧しさに自分で気づくことをいちばんの根底にしなければならないってことは、
 はっきりしていると思うんだ。その貧しさの自覚が多分、自分とは何か、自分は何故ここにいるのかという
 疑問に対する、もっとも人間らしい答えかたに通ずる。」


偉大な詩人の言葉をお借りするのは恐れ多いことですが・・・
再読していたこの本の中の言葉に、ビリビリっと雷を打たれたような。

そう、そうなんだ。
相手のせいではなく、誰かのためでもなく、問題は自分の中にあり。
どうしてそんなことをしてしまったのか。
何が自分をそうさせたのか。
どうすれば、こんな自分をもっと良いほうへ成長させていけるだろう。
自分はどう生きていきたくて、何を選択していこうか・・・

自分でも笑っちゃうくらい、馬鹿まじめにストイックに、自分に問い続け、思い悩んでいたこの数か月。
案外ハードで、結構ヘビーで。
ぽわぽわと考える以外、何もやる気が起こらず、今までの何もかもに価値を感じられなくなりそうで。
もやもやふわふわ過ぎてゆく毎日。
「まだ悩んでんの?」
なんて言われたりもして(笑)

それでも、ようやく何かが見えてきたような気がする。
独りで悩むことは嫌いじゃない(むしろ結構好きかも?という変態です)。
でも、周りの人たちからの問いかけのおかげもあり・・・
(はっきりとはわからないけど)こころの奥底にあった何かに、触れることができたというか。
それは単純に、「励まされて自信を取り戻した」ということではなく。
取り繕ったり、良く見せたいと飾った自分ではない、「ほんとうの自分に気づかせてもらえた」というほうが近い。

「ほんとうの自分」って、じゃあ何だろう?
自分のこころだからって、自分がいちばん理解しているとも限らない。
まだまだまだまだ分からないことばかり。
でもこれからは、自分の価値観でだけで解釈したり、自己完結したりしないように、
時には人の力も借りて頼っていくことも、わたしにとっては大事な課題。


そしてもうひとつ、わたしにとっての大いなる課題。
自分の居場所。
住む場所としての居場所ではなく、「こころの在りどころ」とでも言おうか。
嫁として、妻として、母として、娘として・・・
いろんな自分を全部ひっくるめて、どういう風にどこに在るのか。
これも、谷川さんの詩を読んでいたら、ふっと力が抜けて、見つけられそうな気がしてきた。

「空の青さをみつめていると
 私に帰るところがあるような気がする」