こちらも、数年来想いつづけて、ようやく訪れることができた場所。
すばらしいと評判の、写真家・春日広隆さんのアトリエ。
ご本人を前に、とても写真を撮らせていただくなんてできませんでした・・・
ので、いただいてきたインビテーションカードをぱちり。
「アトリエKASUGA」 【ART Photography ASIA展】
アートフェスティバル参加期間 ~5/26 月・火・水定休 スタイリッシュな建物に、6人の写真家さんのモノクロ写真作品が並びます。
春日さん曰く、「たまたまみんな、表現したいの手法がモノクロだった。」とのこと。
同じモノクロでも、それぞれ作風が違うがおもしろいです。

この写真下側の、ピーター・ミラー氏の作品は、写真を銅版画にしたもの。
和紙に写しているそうで、深く濃い黒と、霧のようにぼやけた空との陰影が特徴的。
世界でも、この技法を使って表現するアーティストは滅多にいないとの談。
「春二番」というタイトルの吉野桜の作品が、頭に焼き付いて離れないくらいすてきでした。
写真上側のウィン・ホワイト氏もちょうど在廊していらして、いろいろ説明をしてくださいました。
皇居の石垣と木の枝の影をとらえた作品を拝見していたら、
「この石(江戸城の築城跡)は、このあたりから運ばれたものもあると最近知って驚きました。」
と、おっしゃっていました。

こちらの写真上側の、木戸孝子氏の作品も詩的ですばらしかったです。
窓に打ち付ける雨のしずくと、外側にぼんやりと見えるネオン。
1番印象的だったのは、列車の最後尾の窓からとらえた、
深い雪の中遠ざかってゆくプラットフォームと向こうへ続くレール。
「この写真を撮った時の心情を想像したくなるような・・・」
そんな感想をぽつりとこぼしましたら、春日さんはこんなことをおっしゃいました。
「こういう写真は、男には撮れませんね。女性ならでは作品でしょうね。」
真冬の極寒の北海道で、1ヶ月近く撮影に挑んだ方、
上野の不忍の池で、水鳥が飛ぶ時の一瞬の波紋をとらえた写真・・・
とにかく素晴らしかったです。
残り期間はわずかですが、機会がありましたらぜひ!
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