何でもお世話を焼いてくれるねえさんと、その妹の話。
でもある日妹は、「あれをしなさい。」「これはだめよ。」と言われることが嫌になり、
姉さんがおやつを用意している隙に、こっそり家を抜け出します。
ひとり原っぱで寝転んでいると、姉さんが探しにやってきますが、妹は隠れたまま出て行きません。
妹が隠れているそばまで来ても気づかない姉さんは、しくしくと泣き出し。
妹は、いつも姉さんが自分にしてくれるように、ポケットからハンカチを取り出し、
姉さんの肩に腕を回し、「だいじょうぶよ。」と、なぐさめます。
それから2人は、たがいに助け合っていくようになりました。
姉さんから色々教わり、妹も何でもできるようになっていたのです。
・・・これは、母とこどもに置き換えても同じことが言えます。
先日、ikuとのバランスに悩んでいたわたしですが、この本のことを思い出し、再読してみました。
うんうん。そうよね、たしかに。
思いあたる節がいくつかあります。
ikuだって、できることがたくさんあって、ひとりになりたい時があるはず。
つい大人の都合や時間の軸に合わせてしまうけれど、許せる限りはikuのペースに任せてみよう。
実際に試してみたら、少し気が楽になったし、ikuとのやりとりもスムーズになったような感じ。
何でもこどもに合わせる訳にもいきません。
それでは生活のリズムが作れなかったり、ただの甘やかしになってしまう。
そのあたりの差し引きが難しいですけれど・・・
ikuがわたしと離れている時、よそに行っているときに困らないように。自分で解決できるように。
それが親としての責任のひとつかなぁ・・・と思うこの頃です。
こちらは、友人からikuとお父さんへの贈り物。
赤ちゃんが生まれるのを心待ちにしてきて、一緒に遊んだりするのを楽しみにしていた女の子。
かわいい弟が生まれて、うれしくて仕方がないのだけど、少しすると現実が想像とは違うのに戸惑う。
いつまで経っても大きくならない。両親は赤ちゃんの世話で忙しく、以前のように遊んでくれない。
「あかちゃんなんか、どっかいっちゃえ!!」
雪の降る庭へ飛び出し、ひとりで泣き叫びます。
そんな女の子の思いに気づき、迎えに来てくれるのがお父さん。
‘お父さんとこども’の絆を描いた絵本は、‘お母さんとこども’に比べ、圧倒的に少ない。
お姉さんになった女の子の心模様を描いてありますが、世のお父さん方へのメッセージにも取れます。
さて、我が家のねえさんといもうとですが・・・
ある日は・・・

読み聞かせをしてくれるねえさんと、それをうっとり見つめるいもうと。
(ちなみに、これはビジュアル的に置いてある、マザーグースの小さな洋書。
わたしが中学くらいのころに、洋書にはまり始めた母が買ってくれたもの。
いっちょまえに、英語風に読んでいるikuねえさんです。)
また、ある日には・・・

魔法使いのねえさんと、魔法をかけられるいもうと。
どんな魔法をかけたことやら。